カジュアル面談の罠 ー企業側のメリットー

ここ何年かで、カジュアル面談というステップが追加されましたが、これがまた厄介なんですよ。

なぜならカジュアル面談は「企業によって形式が大きく異なる」からなんです。

 

それでも企業側はなぜかこのカジュアル面談をしたがるんですよね。(特にIT業界に増えている印象)

 

ということで、今日は実際に私が受けてきたカジュアル面談から、なぜ企業側がカジュアル面談を行うのか、そのメリットは何なのか見てみましょう。

 

 

カジュアル面談のメリット

1. 短期離職を減らす

企業は欠員募集や事業拡大のために新しく人に来てもらいたいのですが、急いで採用活動をしてミスマッチをして短期離職されてしまうと、採用コストがかかってしまうので、企業側としてはなるべく採用コストを軽減しつつ、長期的に働いてくれる人が欲しいわけです。

 

 

2. 企業への理解を深めてもらえる

新卒時代の就活は、企業訪問やOB.OG訪問を通して、実際に社会人はどのように働いてるか等を聞かれて志望動機を書いた方もおられるかもしれません。

しかし転職活動においてそのような場はあまり準備されていませんので、カジュアル面談では会社説明をしてくれるため、志望動機を考える場を提供してくれていると考えると、選考のステップが増えるデメリットを上回ります。

 

 

3. 求職者の本音を知ることができる

皆さん面接となると、沢山準備して表面上を取り繕って本音を隠していませんか?

もちろんテクニック的に大切なことですが、カジュアル面談は"選考に関係無い"ので、普段の面接の場では聞きにくい、

・残業時間

・給料

・職場環境

・研修の有無

などについて聞きやすいので、求職者側がこれらを聞いてどう反応するかを見ることで、求職者が転職活動で何を大切にしているかが分かります。

 

 

いやー、カジュアル面談って何だかメリット多いですね〜!

ん?どこに罠があった?

と思われる方もおられることでしょう。

 

 

カジュアル面談における最大の罠

ここから罠について語ります。

カジュアル面談における最大の罠は、「カジュアル面談」をする人と「面接官」は同じ。というところです。

多くの場合、カジュアル面談する人と書類選考をする人は同じと思ってまず間違いありません。

つまり、ほとんどの場合事実上の0次面接となっている場合が多いということです。

 

私自身30社以上カジュアル面談をしてきましたが、人事が途中でいなくなるタイプのカジュアル面談は1回しかありませんでした。

 

ネット上ではカジュアル面談は選考に関係無いと書かれているケースが多いですが、あれは事実上の選考会だということを覚えておきましょう。

 

カジュアル面談では、

「そのような考え方でしたら、うちの社風はピッタリです!あなたのような方にはぜひ選考に進んで欲しいので、書類を送ってください!」とリップサービスを言う会社で書類が通ったことはありません笑

 

むしろカジュアル面談で、

「今のあなたの経験や資格では、当社で内定をだしても厳しいと思いますよ。」って言ってくれる企業の方が親切で好感を持てます。

今の自分では挑戦する資格が無いだけで企業理解が深まったのだから、むしろ将来スキルが身に付いたら再チャレンジしよう!と思えるからです。

 

後者のような、今はまだうちに来るタイミングじゃない系のカジュアル面談は30社中5社程しかありませんでした。

企業側も求職者に気を遣っているのか、「うちには合わない」と言う企業は本当に少ないです。そして書類を送ると、「厳正な書類審査の結果、お見送りする運びとなりました。」という連絡をすることで、カジュアル面談が選考の場ではなく、うちとしてはしっかり書類を確認してから選考しているとアピールしていると捉えることもできます。

 

求職者がどんな思いで転職活動をしているのかを理解していない人事のいかに多いことか。

この感触だったら書類選考通るかも!?というカジュアル面談の後の書類選考で落ち続ければメンタルもやられるので、本当に泣けますよ。

 

 

最後に

 

いかがでしょうか?

カジュアル面談という罠について、少しでも考える機会となれば幸いです。

 

この内容を踏まえた上で、次回はカジュアル面談にどのように備えるか。という観点で記事を書いていきます。

 

では次回の記事でお会いしましょう!